Butterfly only knows.

札幌のデザインマネジメント会社社長のブログです。

川端康成『古都』より

脱デザイナー宣言

何かを本気で始めようとするなら、何かを、それも現在の自分にとって重要な何かを辞めなければならない。といった意味の言葉が梅田望夫氏の著作にあった。簡単な話で、入れ物のキャパシティを超えてものは入れられないのだ。新しいものを得るには、古いもの…

最後にひっくり返されないためのデザイン進行

制作案件におけるデザインの役割は、MVCのアナロジーでいえばVIEWにあたり、ユーザーインターフェイスに関して責任を持つべきだ、というのが弊社の持論。インターフェイス(さらにいえばユーザーエクスペリエンス)に関して責任を持ち、リスクを取り、その対…

学生へ・デザイナーを目指すべし

先日デザインを学んでいる若い大学生の方々と話をしてみた。彼女たちは基本的にはデザインが好きなものの、仕事としてのデザインについてはずいぶん悲観的なイメージを持っている様子。 確かに広告の(それも流通メインの)グラフィック系デザイン会社は相当…

札幌のWEBデザインを巡る動き

昨日は偶然にも札幌のWEBデザインに関する重要な動きが2つ重なった一日でした。そのどちらにも関わっていたことから、意図せず2つの動きを結びつける役回りとなってしまった(しまった、というところがミソ)。 ひとつはWEBデザインプロダクションが一同に…

「ウェブ時代をゆく」 梅田望夫

一人で生きるコツ。 ネットを活用すること 自分の価値を理解して対価を支払ってくれる人が存在する状態を維持 コモディティ化だけは絶対にしないこと 人との出会いを大切にすること 個を輝かせようと努力すること コモディティ化された能力を時間単価いくら…

勝率100%のプレゼンテーション

これは自慢していいことだと思うのではりきって自画自賛するが、我が社はデザインによるコンペティションで負けたことがない。ここ3年間で20戦20勝ぐらいの成績で、勝率100%。つまりプレゼンテーションする機会さえあればその案件は必ずゲットできるという…

ミーティング時のノートPCは右45°

お客さんと打ち合わせするときは、大抵ノートPC持参で臨んでいる。打ち合わせしながらその場で議事録を作成していき、だれかの「じゃそういうことで。」のクロージングの声とともに出席者や関係者にメール送信してしまうやり方。これで自社に戻ってから改め…

体調管理しないと経営損失40%?

えてしてスタートアップ期にある小さな企業は人的リソースが全てだったりする。非常にプリミティブな意味で、気力・体力がそのまま会社運営の原資であるし、社長やキーパーソンが倒れれば終わりである。以前いたことのあるインキュベート施設(ベンチャー長…

3年目に会社をデザインし直す

新しく興された会社のある一定数は3年以内に活動をやめてしまうらしい。半年後というところにひとつ大きなピークがあるとも聞いた(当初の操業資金がちょうどなくなる頃だ)。3年といえば当初のパッションと勢いだけで乗り切れた時期も終わり、組織として…

そのデザインおいくらですか?

ものの色形を決めるという狭義のデザイン業務の対価、これをどのような根拠に基づいて設定するかで随分と悩んだ時期があった。こっちも生活があるのでこれぐらいは欲しいとか、相場的にこれぐらいしか請求できないなとか、そもそもこの額で〜と決められてい…

出向いていって、サービス提供

CNETの「RSSフィードが拓く新たな世界観」(阿部樹氏)の記事から 「サイトの機能や情報を、自社サイトに誘導してから提供するのではなく、消費者がよく利用する場所で提供してしまおう」という、下図のような考え方です。 〜略〜 例えば、海外のウェブサービ…

Youtubeでのバイラルマーケティングの仕掛け

techcrunchに、バイラル動画マーケティング会社The Comotion GroupのDan Ackerman Greenberg(スタンフォード大Facebookクラス!)の記事が。Youtubeで恣意的に数10万のビューを稼ぐ方法をおおっぴらに(もちろん全部ではないでしょうが)公開しています。こ…

豊富温泉にいってきた

先日、30日に行われるCROSSINGのイベントの打ち合わせのため、豊富温泉に行ってきた。札幌からJRに揺られること約5時間、まさに極北の地で、稚内駅では線路の「端っこ」を見てきた。初めて訪れた豊富温泉は、事前に伺っていた以上に寂れている印象。少なくと…

違和感

昨年ほどから考えを改め、積極的に同じ地域のWEB事業者と交流を持つようにしています。主にいわゆるプロダクションに所属するデザイナー・エンジニアの方々、フリーの方々が多いかと思いますが、あまりマネジメント層の方とはお会いする機会が少ない傾向があ…

川端康成toみうらじゅん

長らく地下鉄通勤のお供は、川端康成の「古都」だった。円山のフードセンターの近くにある古本屋で100円で買った、「映画化決定!主演:山口百恵」の帯がついた本。家の最寄りの駅から乗って、会社のある札幌駅まではたったの7分ほど。ホームでの待ち時…

スーツが迷彩服がわり?

デザイン会社であるにもかかわらず、弊社の男子はスーツ着用が決まり事。 たとえクライアントの打ち合わせがなくとも、たとえ一日中モニタと対峙する濃密な制作の日々であったとしても、会社にいるときはスーツ姿でいるルールです。少なくとも知っている限り…

デザインはホスピタリティ

と、強く言い切ってしまいたい。特にwebやアプリケーションのユーザーインタフェイスを構築するときに、どこまで本当にユーザーの使い勝手を掘り下げて考えられたか、おもてなしの気持ちでフローを組み立てたかで、サービス全体の善し悪しが印象づけられてし…

情報断食で生産性は向上するか(Twitterはテトリスか)

もともとITは生産性の向上に寄与するもの、という思いこみがあった。たしかにストレージをサーバにおいてモバイル環境をきちんと整えたことで、いつでもどこにいても(★1)最低限の仕事はできるようになったし、スタッフ間でおのおののスケジュールをリアル…

デザイン業と雪かき業(行政的に)

行政といっても市政(札幌市)の話。 今の会社を設立する以前にやっていたデザイン会社で、札幌市競争入札参加資格者というのに登録していた(今は入札参加資格審査申請というのか)。基本的に市から発注される案件はこれに登録している業者でなければ受注で…

スープカレーが地元オリエンテッドマンションに

以前会社から歩いてほんの数分のところに美味しいスープカレー屋があった。あまり一人で食事をすることは好まないが、その店は例外で、ひとりの時でも発作的に足が向いてしまう希少な店だった。特に軽く素揚げされた野菜が神懸かって美味しく、普段の野菜不…

WEBビジネスの行く末

今週は福岡にあるAtelier Bravoへ行ってきました。さっくりいえば自閉症の方を支援する授産施設なのですが、そういう背景とは全く関係なく、素晴らしい作品を次々と生み出す天才的なクリエイターの集団だと思います。 http://www.joy-club.jp/atelier-bravo/…