Butterfly only knows.

札幌のデザインマネジメント会社社長のブログです。

川端康成『古都』より

スーツが迷彩服がわり?

デザイン会社であるにもかかわらず、弊社の男子はスーツ着用が決まり事。
たとえクライアントの打ち合わせがなくとも、たとえ一日中モニタと対峙する濃密な制作の日々であったとしても、会社にいるときはスーツ姿でいるルールです。

少なくとも知っている限りそんなことをしているデザインプロダクションは皆無(この地方都市では)なんですが、ジーンズにジャケット的ステレオタイプのデザイナーがクライアントの担当者レベルとの交渉にとどまっているのを尻目に、割合、弊社スタッフは決裁権を持っている方(中小企業においては社長と直接)とのアポ取りがスムーズな気がします。

ビジネスの入り口としては、まぁ、そんなものです。スーツをきちんと着こなし、名刺交換をつつがなく行い、いわゆる社会人レベルの言葉遣いや立ち振る舞いをすることで、ぐっと仕事がやりやすくなったりしています。
スーツはビジネスの世界にとけ込むための迷彩服のようなものと思っています。非常にレベルの低い話ですが、同じ話をするならノーネクタイにひげ面の人物よりも、自分らと同じスーツ&ネクタイの姿の方が話がしやすい、話が通じると思う人が多数派のはず。

で、実際それまで(プロダクションの社員として適当な服装でいたころ)は会える機会もなかった役職の方々とすんなり会うことができ、しかも具体的なビジネスの話もできるようになったり。なんて単純な世界なのだろう、と当時(7年前の起業時)は思ったものでした。

ビジネスの世界は単純です。
ベターと思われることをきっちり全てやれば、ある程度の結果は出るように思います。ただ多くの場合、なんらかのエクスキューズでやるべきことを回避してしまいがちです。

クライアントに定期的に報告を入れるとか、たまった資料を分類してファイリングしておくとか、早起きするとか、新規事業を考える時間を一日30分は確保するとか、デザインプランを1案余計に用意しておくとか、たまに運動するとか、とか。
ベターでしょ?
でもやってないんですよね。とりあえずスーツだけは着てますが。

♪ Ribbon In The Sky / Stevie Wonder