体調管理しないと経営損失40%?
えてしてスタートアップ期にある小さな企業は人的リソースが全てだったりする。非常にプリミティブな意味で、気力・体力がそのまま会社運営の原資であるし、社長やキーパーソンが倒れれば終わりである。以前いたことのあるインキュベート施設(ベンチャー長屋と呼んでいた)で同じフロアに入居していたあるスタートアップの方は、長年勤めた企業を早期退職して、一念発起・創業者となったものの、突然の交通事故がもとで体調を崩され、結局そのまま解散の憂き目にあったのだった。我々の代わりはおらず、骨を拾う者もいないのだ。というのは表現としてどうかと思うけれども。
個人的に、ここしばらく体調が優れない。優れないというより、はっきりと悪い。先月などはまるまる一週間欠勤(ほぼ在宅勤務だったけど)するというここ十数年来なかった事態だったし、今週も体調不良でフル稼働にはほど遠い状態だ。
そのため、クライアント各社には相当な迷惑をかけていて(本当に申し訳ありません)、そのフォローアップで弊社スタッフは右往左往している状況かと思われる。
コンタック総合研究所のサイトであまり見たくない数字(アンケートの結果)が発表されている。
風邪1回あたりで仕事がはかどらないことによる
生産性の損失は約44,270円!
「体調管理は大切だ」という、「今年は英会話を習う」とか「積立預金を始める」とか「今度みんなで温泉でもどぉ?」などと同じ部類の、わかっちゃいるけど決して実行されない懸案事項が、具体的にどれくらいの損失を生み出しているのか具体的な金額が出されてしまっている。44,000円稼ぐって大変ですよ。
数字は言い訳できないリアリティを持って、日頃の不摂生を脅迫してくる。上記は風邪をひいた場合だが、それはつまり、朝食を抜くことや、だらだら遅くまでPCに向かうこと、歩く距離でもタクシーに乗ってしまうこと等等あげればきりがないが、そういった日常のちょっとしたエクスキューズを的確に批判する数字だ。
で、先月から今月にかけての自分自身の体調不良による生産性を具体的に試算してみると、・・・・、金額にしてなんと約40%の損失とでてしまった。そしてこれは自社にあたえた損失だけの数字であって、さらにクライアント各社の機会損失やプロジェクト進行の遅れなどを加味すると、ちょっと計算したくない感じではないかと。
体調管理が十分ではなく、上記のような損失をクライアントに与えることは、クオリティの低いデザインしか提示できずに見えない損失を与えてしまうことと全く意味合いは(もたらす結果的に)同じだ。
自戒もこめて、デザイナーはクリエイティビティの向上と同じくらいのプライオリティで体調管理に励むべし。いや、ほんとに。
※コンタックのCMでお馴染みのMr.CONTAC、スリーサイズは
B=W=H だそう。どこがどこなのかと。
♪ Ashes To Ashes / David Bowie